元英語教師なっぴの思春期の子育て☆

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ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第2話『衝撃のキス』」

恋する弁護士たち

 

登場人物のイメージ

飯島英慈(主人公 弁護士・市議会議員)

32歳くらいの時の玉木宏…風の人

 

相原萌(主人公 パラリーガル) 

18歳くらいの時の有村架純…風の人

 

山内美恵子(法律事務所の所長)

60歳くらいの音無美紀子…風の人

 

第2話 衝撃のキス

 

萌は英慈の体の上にいた。

 

唇と唇が重なっていた。

 

英慈と萌は、床の上で抱き合う形になっていた。

 

まるでベッドの上で抱き合うように。 

 

萌の唇は英慈の唇を思い切りふさいでいた。

 

強い衝撃で息ができないくらい強く、萌の唇が英慈の唇をブチューと押しつけていた。

 

萌には、誰かに頭を押さえつけられて唇を相手に押し付けられたような感覚があった。

 

萌は目をまん丸くして、すぐにパッと顔を離した!!

 

そして、すぐさま起き上がった。

 

萌「だ、大丈夫ですか?!

怪我はありませんか?!

立てますか?! 

頭打ちませんでしたか?!

どうしよう…!!どうしよう…!!

きゅ、救急車呼びましょうか?!」

 

萌はパニック状態だった。

 

英慈は体を起こしてみた。

 

英慈「う〜。あ~、っっ…。だ、大丈夫だ…」

 

英慈(舞台裏がゴチャゴチャしてくれて助かったな。

ガラクタがクッション代わりになってくれたんだ。)

 

萌は泣きそうだった。

 

萌「…。よかった。

…ごめんなさい。…ごめんなさい…。

…本当にごめんなさい!

講演会の前なのに…!

どうしよう……。」

 

弱々しい消え入りそうな声だった。

 

萌は、ショックでそれ以上の言葉が出てこなかった。

 

英慈「なに、これくらい大丈夫さ。学生時代、空手と剣道で鍛えたからな。」

 

英慈は、強がって体を動かしてみた。

 

英慈「ほら、この通り!」

 

英慈(実際、クッション代わりのものがなかったら、頭でも打っていたかもしれない。

危なかったな!)

 

萌は、はずみでキスをしてしまったことよりも、英慈に怪我をさせそうになったことに動転していた。

 

萌「…よかった。本当によかった…。」

 

萌の涙目が、七海を思い出させた。

 

すぐに泣く七海を。

 

(お兄ちゃん…)

 

心の中で、七海の声がよみがえった。

 
美恵子がすごい勢いで駆けつけてきた。
 

美恵子「地震大丈夫だった?!

今、すごい音したでしょ!」

 

美恵子は床に倒れ込んでいる英慈に気づいた。

 

美恵子「えっ!飯島くん。どうしたの?!

まさか、今の地震で転んだの?!」

 

英慈「はい。転んじゃって…。」

 

美恵子「だ、大丈夫?!飯島くん!

あの、さっきのすごい音、あれ、もしかして、飯島君なの?」

 

萌「あ…。」

 

余計なことは言うな…と、英慈は萌に目配せした。

 

英慈「はい。すみません。お騒がせして。僕は大丈夫ですから。」

 

美恵子「本当に大丈夫?」

 

美恵子は心配そうに言った。

 

英慈「はい。大丈夫です。」

 

美恵子「そう。…なら、よかったわ。

あ、そうだ。萌ちゃん、老眼鏡見つかった?

老眼鏡がないと落ち着かないのよー。」

 

萌「…はい。ありました。」

 

萌は、ポケットから老眼鏡を出して、美恵子先生に渡した。

 

老眼鏡は無事だった。

 

美恵子は舞台裏をマジマジと見ていた。

 

美恵子「……。

それにしても、この舞台裏、倉庫みたいにゴタゴタして危ないわね。

現に、地震で危険な目にあったわけだし。

飯島くん、本番で転んだらたいへんよ。

それに、子どもが怪我したら大問題になるわ。

学校が管理責任を問われることになるわよ。

私、校長に言うわ!」

 

美恵子はすぐさま校長の携帯に電話をかけた。

 

校長は先生たちを4、5人引き連れてバタバタと、焦ってやってきた。

 

校長「いやー!すみませんねー!飯島先生!

お怪我はありませんでしたか?」

 

英慈「ええ。まあ…。大丈夫です。」

 

校長「ついこの間、6年生の感謝の会がありましてね。

出し物で使った小道具が舞台裏に置きっぱなしになってるんですよ!

ああ、まったく6年の先生方は、だらしないからなー。」

 

美恵子「校長先生!飯島先生は、これから講演会なんですよ!

怪我でもしたら、講演会が中止になるじゃないですか!」

 

英慈「いや、大丈夫ですよ。美恵子先生。

そんなに校長先生を責めないでくださいよ。

学校の先生は忙しいんですよ。すぐに片づけられなくて当然ですよ。

そもそも、僕がボーッと歩いてたのがいけないんですから。」

 

英慈「かえって、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」

 

英慈は頭を下げて、真摯に対応した。

 

先生方は驚いた。

 

(市議会議員がこんなに腰が低いなんて…。しかも、すごいイケメン…!)

 

みんなこう思っていた。

 

そこに来ていた女性教諭数人はドキッとして顔を赤らめていた。

 

英慈の瞳で、見つめられるとたいていの女性はポーッとしてしまう。

 

お堅い女性教諭たちもご多分に漏れず、そうなった。

 

英慈の顔には、それだけの魔力があった。

 

美恵子「でも、危険ですよ!校長先生。

あんなにゴチャゴチャした舞台裏で、児童に何かあったら学校としての管理責任問われますわよ。校長先生。」

 

校長「おっしゃる通りです!

ほら、先生方、今すぐに舞台裏の荷物を片づけて!!」

 

土曜日にたまたま仕事に来ていた先生方が駆り出されて、舞台裏の荷物を運び出した。

 

加えて、校長のおわびの気持ち…ということで、校長権力で、先生達に椅子出しもやらせた。

 

美恵子の力はたいしたものだった

 

校長に抗議し、舞台裏の片付けを先生達にさせただけでなく、結果、講演会の準備まで手伝わせてしまったのだから。

 

おかげで講演会の準備は、後援会スタッフが来る前に終わってしまった。

 

美恵子は政治家のような行動力と実行力をもっていた。

 

なんの地盤も縁故もない英慈が市議会議員に当選できたのは、美恵子の人柄と人脈とアイディアのおかげだ…と言っても過言ではなかった。

 

その日の夕方…。

 

講演会が無事に終わった。

 

講演会は100席では足らず、大盛況だった。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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