元英語教師なっぴの思春期の子育て☆

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ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第6話『セクハラ発言?!』」

恋する弁護士たち

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登場人物のイメージ

飯島英慈(主人公 弁護士・市議会議員)

32歳くらいの時の玉木宏…風の人

 

相原萌(主人公 パラリーガル) 

18歳くらいの時の有村架純…風の人

 

山内美恵子(法律事務所の所長)

60歳くらいの音無美紀子…風の人

 

山内健太郎(英慈の親友の弁護士)

32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人

 

第6話 セクハラ発言?! 


英慈は、萌のポカンとしている顔をジィ―っと見つめた。

 

萌「な、何ですか。飯島さん.。」

 

英慈「……。

萌ちゃんって、島崎まりな…に似てるよね。」

 

萌「…!

…だれですか、それ?」

 

英慈「俺が小学生だった頃のアイドルだよ。

アイドル業界って、今はグループが主流だろ。

島崎まりなは、一人で歌ってる最後のアイドルって言われてたんだよ。

ピンで通用するくらい、とびっきりに可愛かったんだ。

俺、大ファンだったんだよ。」

 

萌「じゃあ、私、生まれてませんよね。

それに、私、芸能界ってあんまり興味ないし知らないんで。」

 

萌はそっけなかった。

 

英慈「そうなんだ…。

似てて可愛いのに。

萌ちゃんってモテたでしょ。」

 

萌は、カーッと赤くなった。

 

萌「もぅ…。か、かわいいだなんて、冗談はやめてください!

そんなこと言われたら、食べられなくなるじゃないですかっ。

……私、女子校だし、ぜんぜんモテませんでしたよ。」 

 

照れて、水をゴクゴク飲んだ。

 

萌は自分の容姿を褒められるのに慣れていない。

 

むしろ、苦手だった。

 

萌は可愛いのに、曲がったことに直面すると、相手をとことん追いつめて最後には言い負かしてしまう。

 

だから、学生時代、男子には、「かわいくない女」…と、思われていた。

 

一方、英慈は、照れて反応する萌を、英慈はクスクス笑って見ていた。

 

まるで、妹をからかっているような…あの懐かしい感覚だった。

 

見れば見るほど、萌は七海に似ていた。

 

英慈(少したれた大きな目が、笑うと三日月になるんだ。

下唇がプクッと膨れてて、さくらんぼみたいだな。)

 

英慈は、魂が喜んでいるのがわかった。

 

英慈は、心から楽しかった。

 

英慈は、調子にのった。

 

英慈「ねぇ、萌ちゃん。彼氏いるの?」

 

萌「ブッ!」

 

萌は、食べ物が喉につまった。

 

萌は水を飲んだ。

 

英慈「大丈夫?」

 

萌「なんですか。いきなり。」

 

英慈「萌ちゃん、可愛いから彼氏いるのかなって思って。」

 

萌は、また、いつもの悪いクセがムクムクと出た。

 

萌は思ったことを口にした。

 

萌「今、職場でそういうこと言ったら、セクハラになりますよ。

当然知ってるでしょ。

弁護士の飯島せ・ん・せ・い。」

 

萌は、嫌味っぽく言った。

 

(あ、ヤバい、いつもみたいに、また絡んじゃった! 

しかも、相手は弁護士で議員だよ。

怒らせたらどうしよう…!)

                                       

英慈は、萌の予期せぬ言動にたじろいだ。

 

自分にそんな口の聞き方をする人間は、今や誰もいない。

 

だから、かえって新鮮だった。

 

英慈は、久しぶりにやりこめてやろうと思った。

 

英慈「セクハラって…。

大げさだよ。

まあ、職場で言ったら、問題かもしれないけど…。

ここは職場じゃないし、俺と君は、そもそも上司でも部下でもない。

職務上の利害関係は一切ないじゃない。

これは、他愛もないプライベートな会話だし、セクハラには当たらないと思うけど。」

 

萌「彼氏がいるいないって、女の子にとって、非常にデリケートな問題だと思います。

職場かどうかは関係ありません。」

 

萌は、ピシャリと言い放った。

 

英慈は、目をパチクリさせた。

 

萌「それに、セクシャルハラスメントとは、広義の意味では、「性的嫌がらせ」を意味し、相手の望まない性的な言動についても含まれます。

つまり、相手が不快に思えば、それはセクハラなんです。

だから、飯島先生は、セクハラ発言をしたのだと思われます。」

 

英慈「…。セクハラ発言って…。

いや、まいったな。

広義の意味って…、そこまで言われるとはね。」

 

英慈「じゃあ、萌ちゃんは俺にそう聞かれて不快に思ったんだ?」

 

萌「はい。不快に思いました。だから、セクハラです。」

 

英慈「そうか…。たしかに、広義の意味まで言われたら、それはセクハラなのかもな。」

 

萌「セクハラは、職場以外でも成立します。

生徒が教師から受けたり、店員が客から受けたり、たとえ上下関係や利害関係のない赤の他人同士でも。

職場環境に関係なく、性的嫌がらせはすべてセクハラです。」

 

英慈「そこまで言われたら、これは俺の負けになっちゃうよ。

そんなつもりはなかったんだよ。

でも、萌ちゃんが俺の発言を不快に感じたなら、それはセクハラだね。

ごめんな。」

 

萌は、ハッとした。

 

(やっちゃった…。)

 

萌「そんなに素直に謝られたら、私が悪いことをしたみたいに感じるじゃないですか。

もっと言い返してくるかと思ったのに…。あっさり認めるなんて…。意外です。」

 

英慈「そう?俺は、一理あることは認めるからさ。誰に対しても。」

 

萌「…なんか言葉で勝っても、人として負けた気分です…。」

 

英慈には余裕があった。

 

ここでやりあっても、英慈は自分に何の得にもならないとわかっていたから。

 

今日は、萌と楽しく食事したかったのだから。

 

英慈は大人だった。

 

萌「それに……

こんなおいしい素敵なお店に連れてきてもらったのに、こんな失礼なことを言っちゃうなんて、人間として最低ですよね、私。

ごめんなさい。

私って、本当にダメなんです…!

ダメ人間なんです!

言い合いになると、周りが見えなくなっちゃうんです!

だから、友達からは、こじらせ女子って言われます。

いつもこうなんです!いっつも!

本当にすみません…。本当に!」

 

萌は、「しくじった」…と思った。

 

英慈は、クスクス笑った。

 

英慈「いいよ、いいよ。ぜんぜん。

そんなに、深刻にとらえないでよ。

でも、萌ちゃんって、本当におもしろい子だね。

気に入ったよ!」

 

英慈には余裕があり、終始大人の対応だった。

 

英慈「…それで、彼氏はいるの?」

 

萌「飯島さん!もう、信じられない!

こんなやり取りの後に、まだ聞くんですか!

でも…。

……いいわ。教えてあげます。

私…彼氏なんて、いませんよ。

………。

……恥ずかしいなぁ、もう!

だから、言いたくなかったのにっ!」

 

英慈は、興奮した萌が「妹みたいでかわいいな…」と、思った。

 

英慈「彼氏いない…なんて、意外だよ。

萌ちゃん、キュートだからさ。

可愛い顔と理屈っぽいところのギャップが魅力的だよね。」

 

英慈は微笑んだ。

 

萌「か、可愛いなんて…。

そんなに褒めて、どうするつもりですか?私を…。」

 

萌は照れて、焦った。

 

萌も、気になってふと聞いてしまった。

 

萌「…。ちなみに…。

ちなみになんですけど…、

飯島さんは…彼女はいるんですか。」

 

英慈は、まさか今度は自分が聞かれるとは思ってなかった。

 

萌の瞳をジッと見つめた。

 

英慈「……いないよ。もう何年もね…。」

 

萌は、ドキッとした。

 

英慈のセクシーな瞳。

 

大人の言い方が素敵だった。

 

なんだか、体が熱くなってきた。

 

萌「あー、なんか暑いな…。」

 

萌は、水をゴクゴク飲んだ。

 

萌は英慈の心地いい大人の対応にすっかり心を許してしまっていた。

 

萌「あの…飯島さん、あの…。真面目な話、してもいいですか?」

 

萌は気になっていたことを聞いてみようと思った。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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