元英語教師なっぴの思春期の子育て☆

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ブログ小説「(仮)恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第9話『英慈の学生時代』」

恋する弁護士たち

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登場人物のイメージ

飯島英慈(主人公 弁護士・市議会議員)

32歳くらいの時の玉木宏…風の人

 

相原萌(主人公 パラリーガル) 

18歳くらいの時の有村架純…風の人

 

山内美恵子(法律事務所の所長)

60歳くらいの音無美紀子…風の人

 

山内健太郎(英慈の親友の弁護士)

32歳くらいの佐々木蔵之介…風の人

 

山田綾香(法律事務所の事務員)

伊藤沙莉…風の人

 

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第9話 英慈の学生時代

 

萌がサンライズ法律事務所に入所してから、2ヶ月が経った。

 

いままでは学生アルバイトだったが、今月4月からフルタイムの契約社員になった。

 

萌は受験勉強とパラリーガルの仕事で忙しかったが、充実した日々を送っていた。

 

英慈と食事してからは、約1ヶ月が経っていた。

 

萌はやっと仕事の全体像が見えてきて、心地よい忙しさが、あのときの気まずい記憶をスムーズに忘れさせてくれた。

 

パラリーガルの仕事は、法律の仕事ばかりではない。

 

電話対応、弁護士のスケジュール管理、書類整理や作成…等や、秘書のような役割や一般事務等、雑用もある。

 

萌は、美恵子も健太郎もそれぞれに仕事を抱えていて、丁寧に教えてもらえないことに不満はあった。

 

…が、萌は、次第に法務事務の仕事にも慣れてきて、「法律の仕事は奥が深く、やっぱりおもしろい!」…とやりがいを感じていた。

 

美恵子「萌ちゃん、ホームページの更新してくれた?亅

 

萌「はい。終わっています。亅

 

美恵子「どれどれ?

これ、この前の飯島くんの講演会の法律相談の記事ね。 

うまくできてるじゃない。

法律相談に行列ができて、大成功って感じが出てるわ。

これでクライアントがもっと増えるといいんだけどな。

あら、飯島くんが演説してる写真もあるのね。」

 

萌「はい。写真をたくさんとったので、いろんな写真を載せました。」

 

健太郎「おー。いいじゃん。

俺が熱心に相談に応じてる姿がちゃんと載ってるね〜!

そういえば、飯島このごろ、ちょいちょいうちの事務所に顔出すよなー。

議員になってからは、そんなに来なかったのに。」

 

萌「そうなんですか。

今までは忙しかったんじゃないですか。」

 

萌はあれから英慈が事務所に来ても、ポーカーフェイスを貫いていた。

 

萌は時計を見た。

 

萌「あ、美恵子先生、2時からクライアントの安藤様がいらっしゃいます。」

 

美恵子「あ、そうね。そろそろね。

じゃあ、いらっしゃったら、応接室に通してね。

私は先に応接室にこもってるわ。やることがあるから。」

 

萌「はい。わかりました。」

 

美恵子が出ていくと、山田は意気揚々と、健太郎に矢継ぎ早に質問した。

 

山田「健太郎先生。

飯島先生って、イケメンですよねぇ。

どうして独身なんですか? 

今、彼女はいるんですか?

やっぱり遊び人とか?」

 

健太郎「気になるよね〜?」

 

健太郎はニヤニヤしながら言った。

 

山田が英慈にご執心なのを健太郎は意地悪くひやかした。

 

健太郎「飯島はね。今、彼女はいないよ。

それに、少なくとも議員になってからは、浮いた話はまったく聞かないな。

仕事に没頭しているんじゃないかな。

まあ、立場も立場だから、身辺に気をつけてるってのもあるのかもな。

その点、俺は飯島と違って自由だけどね〜。」

 

山田「じゃあ、サンライズの弁護士時代は?」

 

山田の好奇心は止まらない。

 

健太郎「おっ、山田さん。食いつくね〜。

いいよ。教えてやるよ。

ここで働いていたときは、ちょこちょこ誰かとデートくらいはしてたみたいだけど、つきあうまでいかないって感じだったらしいよ。

弁護士はもてるからね〜。

俺はそのとき、ロースクールに行ってたから、そこまでは詳しくは知らないんだけどさ。」

 

山田「じゃあ、大学時代は?」

 

山田はズケズケ聞いてきた。

 

萌も興味津津だった。

 

萌の目は資料を追って、パソコンを打つ手を休めずに、聞き耳を立てていた。

 

健太郎「大学時代のことはよ〜く知ってるよ。親友だからね。

予備試験に3年生で受かって、司法試験に4年生で合格したから、そりゃあ、もう入学してからずーっと、勉強してたよ。

で…もって、なにしろ、長身のイケメンだろ。

目立つんだよ。

あいつ不思議なんだけど、大学のミスコン優勝の女子とか、ほかの美人のマドンナが言い寄ってきても、平気で断るんだよ。

もうびっくりだったね。俺ら友達は!」

 

山田「それだけ受験勉強漬けだったってことなんじゃないんですか?」

 

健太郎「いや、それもあるんだろうけど、違うんだよ。

司法試験の受験勉強もあったかもしれないけど…基本的に、受験のせいじゃなくて。

だって、合コンに誘うと、よく参加してくれたからさ。

だから、それなりに息抜きはしてたんだ思う。

いや〜、ホント不思議なんだけど、たとえミスコン出身でも、どんなに美人の子でも、タイプじゃない子とは絶対につきあわないんだ。

それで、実際につきあった女の子は、いたって普通の子なんだよ。」

 

山田は興奮して、目を輝かせた。

 

山田「え〜!普通の子ですか?

どんな子とつきあってたんですか?」

 

健太郎「そりゃあ、中には、可愛い子もいたけどさ…。

ぽっちゃりしてた子もいれば、あんまり可愛くない子もいたよ。

本当に普通って感じの子が多かったな。」

 

山田「え~!じゃあ、私にもチャンスあるかもしれませんよね~。」

 

健太郎「………。

う~ん。それはどうかな。」

 

山田「もう!あるかもしれないじゃないですか!」

 

山田「で、飯島先生はどんな子がタイプなんですか?

普通の子ってどういう子ですか?」

 

健太郎「それが共通点があるんだよ。

合コンも有名大学じゃなくて、女子大とか、短大とか専門とかなんでもありで、特に学校は問わないんだ。

むしろ、いい大学じゃない学校を好んだね。

それに、保育科っていうと、わかりやすく飛びついて、必ず合コンに参加するんだよね。

んで、気に入った子には、自分からアタックするんだよ。かなり積極的にね。

もちろん、その子は必ず落ちるよ。

あれだけのイケメンに言い寄られれば、誰だって…さ。

あいつの好みのタイプはね。

ショートカットで、童顔、笑顔がかわいくて、性格がいい…いわゆるいい子っていうのが、タイプで…。

そういう子って、不思議と保育科に多いんだよ。

子ども好きだからかな、だいたいみんな性格がいいんだよ。

あいつは、女の子を外見よりも中身で選んでた感じかな。

珍しいよな。あんなルックスで。

あいつなら、どんな美女とだってつきあえるのにさ。

あいつ…、美人っていうより、田舎っぽい素朴な感じの子が好きみたいなんだよね。

そういえば、妹みたいなタイプの子が多かったな。

いつも、年下の子をからかうような感じで、楽しそうにつきあってたよ。」

 

山田「男の人って、自分より少しダメな女の子を好む…っていいますもんね。

あっ!じゃあ、私なんてぴったりじゃないですかー。

私、女子大の家政科だし。」

 

健太郎「そう、少しダメなタイプっていうのかなぁ…まあ、守ってあげたくなるタイプだよ。

自分を頼ってくるような…。」

 

萌「じゃあ、私とは正反対のタイプですね。」

 

健太郎「まあ、そうかもな。性格的には。」

 

萌「タイプの子の髪の毛が長かったら、どうするんですか?」

 

健太郎「ウマいこと言って、切らせてたんじゃないの?

出会った時は長くても、そのうち切ってたから。

いつの間にかショートカットになってたよ。」

 

萌「何それ…。なんか恐ろしい…。」

 

山田「え〜、私もショートカットにしようかな〜。」

 

萌「もー!山田さん。何言ってるんですか!!

好きな子に髪まで切らせて!

自分好みの女の子に仕立て上げようとするなんて、女の子をなんだと思っているのかしら!!

私、そういうのイヤです!

女性に人権はないんですか?!

女性は男性の所有物じゃないんですよ!

私だったら、自分の趣味趣向やアイデンティティを相手に変えられるなんて耐えれらないわ。

そんなの言語道断です!」

 

健太郎「も、萌ちゃん、大げさだよー。アイデンティティとか、人権とか…。

なんで、そんなに怒ってるの?」

 

萌「別に怒ってません!」

 

山田「…飯島先生って、そんなにたくさんの子とつき合ってたんですか。」

 

健太郎「ま、それなりにね。なにしろイケメンだからさ。

でも、あいつ、だいたい女の子とは3ヶ月くらいで終わっちゃうの。

長くつきあっても、半年くらいかな。

それで、機会があれば、次に行くって感じ。」

 

山田「えー!なんでだろ。

やっぱり、飯島先生、性格に難ありって感じなのかな?

いい男は性格が悪いから。」

 

健太郎「いや、あいつ、性格は悪くないと思うよ。

真面目でいいやつだよ。

なんか女の子とつきあっていくうちに、「なんか、ちがう」…って言い出して、そのうち、あいつだんだん疲れてきて、体調が悪くなって…別れちゃうパターンなんだよね。

笑っちゃうよね。

具合悪くなって、別れるなんてさ。」

 

山田も萌も「何それ〜!」と大きな声を出した。

 

萌「私だったら、自分とつきあうことで、具合悪くなって「別れよう」…なんて、言われたら、大ショックですよ!

バカにしてるわ!」

 

山田「なんか謎めいてて素敵!亅

 

萌は、山田のこの発言にあきれた。

 

萌「私、そういう自分勝手なの嫌いです!

自分からアタックして落として、勝手に具合悪くなって別れるなんて、バカみたい!!

まったく笑い話じゃないですか!

女の子は、病原菌かっての!!

本当に失礼極まりないですよ!!

しかも、素朴で純粋な子に!

あんな美形に捨てられたんじゃ、一生、立ち直れないんじゃないですか!

それがトラウマになって一生結婚できなかったら、損害賠償で訴える価値ありますね!!」

 

山田も健太郎も「ブー!」と吹き出し、大爆笑した。

 

健太郎「アッハハハハー!

嫌いだって!!キッツイなぁ~!!萌ちゃん!!」

 

山田「キャハハハー!す、すごいっ…言いようが…!!相原さんっ!」

 

健太郎「アハハハハー!!

あ〜!でも、そうだ!その通りだよなー!.

ナイス!萌ちゃん!

病原菌だって〜!!

アハハハハ!」

 

山田「もう、うけるぅー!!

損害賠償とか、病原菌とか…、よく言えるよねぇ!そんなこと!

キャハハハハ!」

 

健太郎「萌ちゃん、スゲー怒ってる~!!

コワイ~!!」

 

と、言って2人ともゲラゲラと大笑いした!

 

「だれが損害賠償だって!!」

 

いきなり、ヌッと、英慈が入ってきた!

 

萌と山田がオバケでも見たかのように

 

「ギャー!!」と叫んだ。

 

萌「い、いつからいらっしゃってたんですかっ?!」

 

英慈「5分くらい前からだよ。なかなかおもしろい話してたからね。」

 

英慈は、ギロリとみんなを睨みつけた!

 

健太郎「た、立ち聞きなんて、悪趣味だぞ!飯島!」

 

英慈「俺のいないところで、あることないこと、悪口言ってんじゃねーぞ!!

健太郎!!」

 

健太郎「わ、悪口なんか言ってないよ。な、そうだよなっ。山田さん。」

 

健太郎は、山田や萌に同意を求めて、顔を見たが、二人は健太郎から目をそらし下を向いた。

 

萌・山田(ヤバい…!!)

 

萌も山田も青ざめた…。

 

健太郎「そ、それで、今日は何しにきたんだよ。」

 

英慈「クライアントの安藤さんをお連れしたんだよ。

俺が紹介したからね。」

 

健太郎は、英慈の後ろにいるクライアントの女性に気づいた。

 

健太郎「こ、これは、たいへん失礼しました。

お恥ずかしいところをお見せしてしまって…。

騒がしい事務所ですみません。」

 

安藤は、初老の女性だった。

 

安藤「いいんですよ。

和気あいあいとした雰囲気で安心しましたよ。」

 

と言って、ニッコリ笑った。

 

感じのよい女性だった。

 

健太郎は、いきなりよそいきの顔になり、かしこまって言った。

 

健太郎「さ、相原さん、応接室にご案内して。」

 

萌「はい。かしこまりました。こちらにどうぞ。」

 

健太郎「山田さん、お茶の準備をお願いします。」

 

山田「はい。た、ただいま。持ってまいります。」

 

安藤さんが応接室に行くのを見届けると、健太郎は言った。

 

健太郎「俺、ちょっとタバコ買ってくるわー。

悪い、飯島。萌ちゃんに、内容証明、俺が帰ってくるまでにやっといてって、言っといてくれる?

15分くらいしたら、戻ってくるから。

今日中に出したいんだ。」

 

健太郎は英慈と二人きりになるのが気まずかった。

 

健太郎は、そそくさと事務所を出ていってしまった。

 

萌が戻ってきた。

 

英慈「……萌ちゃん!」

 

萌はビクッとした!

 

萌「は、はい!!

す、すみませんでした!!」

 

萌は、深々と頭を下げた。

 

英慈「……。いや、別に怒ってないから。」

 

山田も戻ってきた。

 

とても居心地が悪い。

 

山田「に、日本茶がきれちゃったんで、大至急買ってきます!」

 

…と、言って出ていってしまった。

 

英慈はみんなが出ていってしまったので、「まいったな…」と思った。

 

英慈「……。別に、怒ってないのに…。

そんなことより、萌ちゃん。

健太郎に内容証明郵便、頼まれてるの?」

 

萌「はい。どうしてそれを。」

 

英慈「あいつ、今、タバコ買いにいっちゃったよ。

15分くらいで戻るって。

内容証明を今日中に出したいから、戻ってくるまでにやっておくように…って、言ってたよ。」

 

萌「えっー!今日中って。そんなぁ。

健太郎先生、3時に裁判所に行って、打ち合わせにも行って、そのまま直帰するって言ってたんです!

本当に15分で帰ってくるのかしら!

もう!いつもギリギリなんだから!

だいたいできてるけど、最終確認してもらいたかったのに。

どうしよう…。」

 

英慈「……。ちょっと見せてくれる?」

 

萌は、クリアケースから書類を出した。

 

萌「はい。これです。」

 

英慈は書類に目を通した。

 

英慈「これって、もしかして、俺がこの間、紹介した、近藤さんの家賃未払いの案件?」

 

萌「はい。不動産オーナーの近藤さんの案件です。」

 

英慈は、書類に目を通した。

 

英慈「…。口座番号や家賃、滞納金額、名義人の名前、漢字に間違いはないか、数字なんかも、もう一度確認してみて。

そして、最後の文に弁済方法に従わなかった場合の措置を入れた方がいいな。

俺なら「契約解除」の文言を入れるな。」

 

萌「あ、これじゃあ、不十分ですね。」

 

英慈「ちょっと待って。

ちょっとパソコンいい?」

 

英慈は、萌の席に行って、パソコンを操作した。

 

英慈「あった。あった。萌ちゃん。このドライブの中に内容証明の雛型が入っているから、参考にしてみて。

あと、過去の事例は、こっちのファイルに入ってるから、類似例があると思うよ。

…ほら、あった。この事例に従って、修正してみて。」

 

萌「あ、本当だ。これはすごい!

こういうのがあれば、いろいろ勉強になるし、効率よくミスなくできますね!

ありがとうございます!」

 

英慈「そうだ。今度、俺が持ってる内容証明の事例集持ってきてあげるよ。

すごく実務的なやつがあるんだ。

それにしても、健太郎も美恵子先生も雑だな。

ちゃんと新人に教えてあげなきゃダメじゃないか。」

 

萌「いいえ。雑だなんて。そんなことはないです。

先生方、お忙しいですから。

私がもっと早くに、段取りよく確認できてれば、土壇場で慌てなくてすんだんです。」

 

萌「ちょっといいですか。

早速、直しちゃいますね。」

 

萌は、ノートをパラパラとめくり、事実関係を確認し、パソコンで直し始めた。

 

サッとプリントアウトした。

 

萌は仕事が早い。

 

萌「飯島先生、確認していただけますか?

これで大丈夫でしょうか。」

 

英慈「ああ。おそらく大丈夫だと思うけど。

俺が紹介した案件とはいえ、俺は直接の担当者じゃないから。

実際に詳しく詰めたわけじゃないし。

最終的には、健太郎に確認してみて。」

 

萌「はい。そうします。

でも、たいへん助かりました!

ありがとうございました!」

 

健太郎が帰ってきた。

 

萌「健太郎先生、内容証明できあがりました。

確認をお願いします。」

 

健太郎「お、できたの?」

 

健太郎は、手帳と照らし合わせ、じっくりと目を通した。

 

萌「あの、最後の文の文言はこれでいいでしょうか。」

 

健太郎「ああ、これでいいよ。

じゃあ、早く郵便局に行って出してきて。」

 

萌は英慈を見て、「やりました!合格です!」と、うれしそうにアイコンタクトした。

 

「よかったね!」と、英慈もアイコンタクトをした。

 

萌「はい。じゃあ、コピーをとって、準備して行ってきます。」

 

健太郎「あ、萌ちゃん、法務局は行ってきてくれた?」

 

萌「緑川さんの案件ですか?」

 

健太郎「うん、そう。」

 

萌「もうとっくに行ってきました。

全部事項証明は、健太郎先生のデスクの右の棚の上に置いてありますよ。

昨日、言いましたよね?

あと、川島さんの案件の、戸籍謄本の請求も終わってます。」

 

健太郎「あ、ホントだ。あった。

悪い悪い。

忙しすぎて、忘れてた。」

 

萌が一通りの準備が終わった。

 

萌「じゃあ、行ってきます!」

 

萌は、足早に事務所から出ていった。

 

英慈(萌ちゃん、テキパキやってるな。)

 

英慈「おい、健太郎。

萌ちゃんにちゃんと丁寧に教えてやれよ。

まだ、2ヶ月くらいだろ。

俺なら、入って間もない子に内容証明なんて頼まないな。

そんな重要なもの。

今まで何回書かせたの?」

 

健太郎「つい最近やらせてみたんだ。

これで3回目くらいかな。」

 

英慈「3回目で丸投げはひどいな。

しかも、パソコンの雛形も使ってなかったよ。

どうやってやってたんだろ。」

 

健太郎「最近、かなり仕事が増えちゃって、パラリーガルの教育まで手が回らなくてさ。おまえが、ジャンジャン仕事持ってくるからだよ。

もちろん、萌ちゃんには、仕事のやり方はちゃんと説明してるよ。いつも。

萌ちゃん、飲み込みも早いし、ミスもそんなにないからつい任せちゃうんだよ。

これまでも、ちゃんとできてたんだから。

なんか言ってたの?萌ちゃん。」

 

英慈「お前も美恵子先生も忙しそうだから、気を遣ってるみたいだよ。」

 

健太郎はニヤニヤしながら、「ふ〜ん。」と言った。

 

健太郎「いいこと教えてやるよ。

飯島。さっきのお詫びに。

萌ちゃん、今晩、あさひが丘駅前にできた「大盛り屋 きふね」っていう食堂に行くって言ってたぞ。新しくできた店。

なんかテレビで紹介された話題の店なんだってさ。事務所の近くじゃん。」

 

英慈「なんで、そんなこと俺に言うんだよ。」

 

健太郎は「いやぁ。別にぃ〜。」…と、また、ニヤニヤしながら言った。

 

英慈「俺、帰るわ。美恵子先生に挨拶したかったんだけど。

よろしく言っといて。」

 

健太郎「ああ。わかった。言っとくよ。」

 

「あ、飯島。」と、健太郎は、不意に英慈を呼び止めた。

 

英慈「なんだよ!」

 

健太郎「がんばれよっ!」

 

英慈「何をだよ。」

 

健太郎は、意味ありげに「フッフッフッ…。」と笑った。

 

さらに、健太郎は続けた。

 

健太郎「飯島。今度飲もうな!」

 

英慈は、「おう!」…と、言って、事務所を出ていった。

 

心なしか、英慈の足取りは軽やかだった。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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