元英語教師なっぴの思春期の子育て☆

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ブログ小説「恋する弁護士たち~泣きたいくらい君が好き~第25話『ドキドキ…同棲?!』」

恋する弁護士たち

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登場人物のイメージ

飯島英慈(主人公 弁護士・市議会議員)

32歳くらいの時の玉木宏…風の人

 

相原萌(主人公 パラリーガル) 

18歳くらいの時の有村架純…風の人

 

第25話 ドキドキ…同棲?!

英慈と萌は、萌の実家へとタクシーを走らせた。

 

萌の実家は、宇都宮駅から約30分のところにあった。

 

まだ雨が激しかった。

夜8時近くになっていた。

萌と英慈は、タクシーから降りた。

 

傘をさして、萌の実家の玄関まで走った。ずぶ濡れだった。

 

萌にとっては、久しぶりの実家だった。

お正月以来帰ってなかったのだから。

久しぶりに帰った実家は、真っ暗で静まり返っていた。

ただ広くてガランとしていた。

萌は実家に帰ったのに、こんな虚しくて寂しい気持ちになるなんて…と思った。

 

萌の家は、田舎の農家らしく、広々として大きい古い家だった。

 

萌「英慈さん、どうぞ入ってください。」

 

英慈は、十畳の座敷の居間に案内された。

その和室の中央には、大きな座卓テーブルがあった。

萌は座布団を用意し、英慈に座ってもらった。

 

萌「今、タオルを持ってきますね。待っててください。」

 

萌はタオルを英慈に渡した。

 

萌「テレビでもつけて観ててください。今、お風呂を沸かしてきますから。」

 

萌はパタパタと忙しかった。

萌はお風呂を沸かした後に、英慈に着るものを用意した。

 

萌「これ、おじいちゃんのTシャツと、スエットのズボンですけど…。

英慈さん、サイズ大丈夫かな?

英慈さん、身長高いから丈が短いかも。

…あの、下着はどうしますか。

ちょうどおじいちゃんの新品の下着があったから…。

…よ、よかったら、この下着もどうぞ…。」

 

下着は、白いブリーフとランニングだった。

 

英慈「ありがとう。全部着てみるよ。サイズも大丈夫そうだから。

おじいさん身長何センチ?」

 

萌「170cm弱くらいです。中肉中背です。

あの…、お風呂が沸くまで、くつろいでてください。」

 

英慈「ありがとう。」

 

英慈は、祖父の真一郎の部屋着に着替えた。

スエットのズボンの丈は短かったが、サイズはちょうどいい。

上着は普通に着ることができた。

 

萌はドキドキしていた。

おじいちゃんがこんな状況なのに…。

成り行きで、英慈と家で二人きりになってしまった…。

同棲しているような感じになってしまったことに、罪悪感を感じながらも、気持ちが高ぶっていた。

 

英慈も同じだった。

好きな女の子と、一つ屋根の下で一緒に暮らしている感覚にドキドキしていた。

 

萌は台所に行って、晩ごはんを作っていた。

 

萌(たいしたものは作れないけど、適当に作ろう。)

 

と、冷蔵庫の中のもので、野菜炒めと、コンソメスープを作っていた。

お米も炊いた。

 

台所からいい匂いがしてきた。

 

萌は、居間にいる英慈に声をかけた。

 

萌「英慈さん、お風呂湧きました。入ってきてください。」

 

萌は英慈を案内した。

 

突き当りに浴室があった。

 

萌「英慈さん、タオルはここにあるから、自由に使ってください。

あと、洗濯機にYシャツとか下着とか入れちゃってください。

使い終わったタオルも洗濯機に入れちゃって。

全部洗濯しちゃいますから。

乾燥機があるから、すぐに乾くし。」

 

英慈「ありがとう。」

 

萌「じゃあ、ゆっくり入ってくださいね。」

と言って、浴室から出ていった。

 

浴室は広いが、お風呂の床はタイルで、湯沸かしはガス式で昭和の古いものだった。

 

英慈は、深い風呂釜にザブンと入った。

 

英慈の胸は、すごく高ぶって緊張していた。

刺激があり、嬉しかった。

思いがけない展開に驚いていた。

 

萌は、部屋着に着替えた。

部屋着はピンクのツーピースで、ゆったりとした長袖パーカーにくるぶしまでのワイドパンツだった。

髪はポニーテールにした。

萌は、いつもよりオシャレにした。

 

英慈は、お風呂から上がった。

部屋着に着替えた萌を見て、ときめいた。 

胸の大きさが目立っていたので、焦った。

 

英慈(この間の部屋着もかわいかったけど、ピンクのスエットも、ポニーテールもかわいいな…。)

 

英慈は、テンションが上がった。

 

萌「英慈さん、ごはんできました。」

 

英慈(まるで新婚カップルだな…。)

 

台所のテーブルには、それぞれに、白ごはん、コンソメスープ、野菜炒めが用意されていた。

 

萌「私、英慈さんみたいに料理得意じゃないから。

だから、そんなにおいしくないと思います…。」

 

英慈「いいよ。萌が一生懸命につくってくれたんだから。なんでも。」

 

萌「…本当に?」

 

英慈「ああ。」

 

萌は、照れて下を向いた。

 

英慈「食べようか。」

萌「…はい。」

 

萌「いただきます。」

英慈「いただきます。」

 

同時に言ったので、二人とも笑った。

 

英慈はお米を一口食べた。

 

英慈「この米うまいな!噛むと甘みが出てくる。」

 

萌「でしょう!

うちのおじいちゃんの作るお米は日本一おいしいんだから!」 

 

萌は、自分で発した「おじいちゃん」というセリフに、ハッとした。

 

そして、また沈んだ。

 

英慈は察して、明るく振る舞おうとした。

 

野菜炒めを食べてみた。

 

英慈「野菜炒めは、…。

ちょっと、味が薄いな…。」

 

萌「えっ、ホントですか?!」

 

萌もパクリと食べた。

 

萌「あ、ホントだ!野菜炒めは味つけが難しいんですよ。

…。

この間、英慈さんが作ってくれた肉野菜炒めの味にはかなわない…。」

 

萌は醤油と塩を持ってきて、テーブルにドン!…と置いた。

 

萌「どうぞっ!

これで適当に味付けしてください!」

 

萌は、ちょっとムスッと、むくれた。 

 

英慈「い、いや。まあ、濃すぎるよりはいいかなっ…!」

 

…と、言いながら、英慈は塩をふった。

 

萌も醤油をザーッとかけた。

 

英慈(なんで逆ギレするんだよ!

…。怒ってるよ…。マズイな。)

 

英慈「でも、コ…コンソメスープは、野菜たっぷりで具だくさんだね! 

うまそうだ!」

 

英慈は、コンソメスープを飲んでみた。

 

英慈「…。萌ちゃん、コンソメスープは味見して作った?」

 

萌は、すぐにコンソメスープを飲んでみた。

 

萌「…しょっぱい…。」

 

萌は、下を向いた。

 

英慈「ちょっと調整してみるね。」

 

萌と自分のコンソメスープの入ったおちゃわんを手に取り鍋に戻した。

 

水を適量、調味料も加えて作り直した。

 

英慈「飲んでみて。」

 

萌「…おいしい!味がちょうどよくなった!」

 

萌「…。

英慈さんって、何でも出来るんですね…。

それに引き換え、私は…。

女らしいことなんて、なんにもできない…。」

 

萌は、下を向いた。

 

自分が恥ずかしくなった。

 

英慈は焦った。

 

英慈「…。そんなことないよ。萌ちゃんだって経験をつめば、上手になると思うよ。」

 

萌「…。片付けは苦手。掃除も嫌い。部屋は汚部屋。料理も下手。

英慈さん、私ってダメな女の子ですよね。」

 

英慈「そんなことないってば!」

 

萌「…。

だって、だって…!

勉強しかやってこなかったんだから!しかたないじゃないですかっ!」

 

英慈は、急に拗ねる萌が、かわいく思えた。

 

英慈(こんな一面もあるんだ…。

あんなに生意気だったのに…。

すごくかわいいな…。

七海もすぐにムクれたっけ…。)

 

萌は、今、心の鎧がとれて、素の自分が出ていた。

英慈の前では素直になれる自分がいた。

 

でも、いろいろあったので少し情緒不安定だった。

 

英慈は、クスッと笑った。

 

英慈「今、一生懸命に作ってくれたじゃない。それでいいよ。

…。

でも、萌ちゃんの怒った顔って、なんか小動物みたいだね。

かわいいよ…!」

 

萌「なに、それ。

小動物って…!」

 

萌は、またプクッとむくれた。

 

英慈は、萌が少し元気になってくれたので、ホッとした。

 

萌は食べたくなかったが、無理して食べていた。

 

萌「ごちそう様でした…。」

 

英慈「ごはんのおかわりは?

もう食べないの?」

 

萌「食欲がないんです。

…でも、普通に一人前食べたから…。」

 

英慈「そう…。」

 

萌「片付けは、私がやりますから、シンクに食器を入れておいてください。英慈さんはゆっくり食べてくださいね。」

 

と言って、台所を出ていった。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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